ザックリ解説!キャリアアップ助成金(正社員化コース)

キャリアアップ助成金の正社員化コースとは、有期契約社員等のいわゆる非正規社員を正社員に転換し、賃金等の処遇改善すると受給できる助成金です。

 ざっくりと解説すると、自社の就業規則とキャリアアップ計画書に則って、入社から6箇月以上経過している有期契約社員等を正社員に転換及び、処遇を改善(賃金アップ、定期昇給、賞与等の支給などなど)し、その後6箇月間在籍した後に申請をすると受給(57万円~)できる助成金です。
 

  1. 就業規則の整備、キャリアアップ計画書の提出
  2. 有期契約社員の在籍期間が6箇月以上
  3. 正社員に転換
    • 賃金を転換前に比べて3%アップ
    • 定期昇給制度の適用
    • 賞与又は退職金制度の適用
  4. 転換後6箇月経過
  5. 6箇月経過後の最初の賃金支払日から2ヶ月以内に申請
  6. 申請後、約半年後に受給(約57万円)

 
 申請する際の注意点は、どの助成金にも言えることですが、スケジュールをしっかり守ることです。計画書や申請書類は、提出期限を1日でも過ぎると受け付けて貰えない為、余裕をもって進める必要があります。
 
 
 また、労働条件通知書出勤簿賃金台帳の提出や、残業代の支払いなど正しい給与計算が求められますので、日頃から労働基準法等を意識した経営が必要です。
 
 
 あと、正社員に転換した後も派遣先の事業所に勤務している場合や、定年まで1年無い場合等など、助成金の対象外となるケースも少なくないので、予め確認しておかないと、折角の苦労が水の泡となりかねません。